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お店の基本情報

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『らーめん 福籠』の外観①

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『らーめん 福籠』の外観②
”浅草開化楼 特別麺”の木札があります

 浅草橋『らーめん 福籠』は、札幌「すみれ」を源流に持つ“純すみ系”味噌を看板とする人気店あり、私のお気に入り店のひとつです。強い火力でラードをまとわせた熱々スープ、鍋振りで香りを引き出した挽き肉と野菜、生姜のアクセントが決め手です。最寄りはJR・都営浅草線の浅草橋駅から徒歩5分ほど。麺は札幌標準の森住製麺ではなく、東京の名門・浅草開化楼の特注麺を採用しています。多加水寄りの中太麺はコシと弾力に優れ、ラードをまとったスープとの絡みが強いです。スープは鶏・豚・香味野菜を重ねた清湯ベースに、味噌ダレと背脂・ラードで厚みを付与。表面はオイルのフタで最後の一口まで温度が落ちにくいのが特徴です。席数はカウンター席が6席とテーブルが4セット。お昼は行列ができるほどの人気です。久しぶりの訪問で、この日は少し時間をずらして13:30くらいに到着しましたが外待ち6人のところに接続。

■7年前の訪問記事はこちら↓醤油ラーメンと塩ラーメンの写真もあります

■都内の”純すみ”系のお店『大島』の記事はこちら↓

■札幌の『すみれ』に行ったときの記事はこちら↓
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券売機の写真①

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券売機の写真②

味噌ラーメンが定番メニューですが、塩ラーメンと醤油ラーメンもあり、実はどちらもおいしいです。ラーメンは単品で950円ですが、味噌大盛りや味噌+ライスも同じ950円で提供していてお得です。ライスは無くなり次第終了なので注意です。

レビュー

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卓上セッティング ”すみれ”のレンゲ入れがかわいい

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”SUMIRE OB会”のTシャツが飾られています

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ライス

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味噌ラーメン大盛り

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特注麺が味噌スープとベストマッチ
この麺が味噌ラーメンのポテンシャルを引き出している

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二層に分かれる熱々のスープ

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純すみ系といえば生姜 後半は爽やかさもプラスして最後まで飽きない

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やはり都内の味噌ラーメンで一番好きかもしれない

久しぶりの訪問でしたがやはりレベル高い。都内でおいしい味噌ラーメンが食べたいときはとてもオススメです。

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Tips

■純すみ系とは
純すみ系=札幌「純連」「すみれ」の流れを汲む味噌ラーメン様式。特徴は①強火中華鍋でラードと味噌ダレを合わせ、挽き肉や玉ねぎを炒めて香りを立てる、②表面を厚い油膜で覆い“最後まで熱い”、③清湯ベース(鶏・豚・香味野菜)に生姜の清涼感を利かせ後味を締める、④黄色みのある多加水の中太麺(札幌仕様)を熱々の油膜を割りながら啜らせる、の4点。具はネギ、モヤシ、玉ねぎ、挽き肉、メンマが定番。派生店は地域の水や小麦に最適化しつつも、この熱気・香り・油膜・麺の四拍子を守るのが“純すみ系”の同定基準になる。

■札幌「純連」「すみれ」のルーツ
札幌味噌の源流に位置づくのが「純連」と、その流れを継いで誕生した「すみれ」。発祥は昭和期の札幌で、強火の中華鍋で味噌ダレとラードを合わせ、挽き肉や玉ねぎを炒めて清湯に落とす“鍋振り味噌”を確立。表面を厚い油膜で覆い、最後まで熱い一杯を供する作法が核となった。のれん継承とブランド分岐を経て両者は並立し、配合や油量、火入れで個性を出しつつ技法は共有。札幌市内の本店運営に加え、全国催事や即席麺、ミュージアム出店などで認知が拡大し、その調理思想は各地の“純すみ系”と呼ばれる派生店へ波及した。現在も麺は札幌標準の多加水ちぢれ系が主流で、具材は挽き肉・玉ねぎ・もやし・ねぎが基本。熱気・香り・油膜・麺の四拍子こそが両流派の正統性を支える要件である。


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