20240620_173446

お店の基本情報

先日行ってきた「りた」での食事を紹介します。

りたは、住所非公開で看板の無い隠れ家的な日本料理店です。2022年にオープンし、昨日7/8に2周年を迎えました。おめでとうございます!

現在は新規の予約は受け付けておらず、基本はインスタで告知されるキャンセル待ちを狙うことしかできないため予約困難店ともいえます。私はありがたいことに縁あって訪れる機会があり、今回が4回目の訪問でした。お気に入りの一店です。

都内の名店で修行されてきたという若大将の伊藤さんにより、和食をベースにその日仕入れた季節の厳選食材を使ったオリジナリティあふれる料理を提供してくれます。また、料理だけでなく食器や酒器などの骨董品にも造詣が深く、見た目でも楽しませてくれます。また、私が陶芸品に興味を持つことになったきっかけでもあります。

お酒の種類も豊富で、特に日本酒が充実しているため、日本酒好きの私にとっては嬉しい限りです。

知名度と人気の高まりにより、次回の予約は3~4ヶ月待ちが常ですが、季節ごとの旬の食材を楽しむためにはちょうど良いペースです。

■営業時間: 17:30と20:30の二部制

■コース料金: 19,800円(税込み)

■席: カウンター

■住所: 非公開

■予約: 新規の予約は受け付けておらず、インスタグラムで告知が出たときに予約可能

20240620_173258
ウニが鮮やか!

りたでは、調理の前にメインの食材を紹介してくれます。

京都の賀茂ナス

千葉県産のアワビ

根室産のウニ


20240620_173452
賀茂ナスや玉ねぎ、ハマグリが大きい!
 
近江牛のイチボ

桑名産のハマグリ

等、どれも新鮮でおいしそうな旬の食材ばかりです。

感想

この日のコースは全10品でした。飲んだお酒と共に紹介していきます。


20240620_173039
嘉之助 HIOKI POT STILLのハイボール

まずは暑い日だったので一杯目はハイボールをお任せで。 ウイスキーは嘉之助 HIOKI POT STILL。嘉之助蒸溜所は、芋焼酎の名門である濱田酒造が新たに設立した蒸溜所で、焼酎作りで培った技術を活かしたウイスキー作りをしています。 POT STILLは、ポットスチルと呼ばれる伝統的な蒸溜器を使用して製造されるウイスキーです。暑い夏にぴったりのハイボール。

20240620_173658
1品目: 甘えんぼ(トマト)のすり流し

暑い日には最適な冷たい一品。トマトそのものの味と酸味が際立ち、さっぱりとしていて、完全に透明な見た目に驚かされます。トマトの清涼感が口の中に広がり、初夏の訪れを感じさせる一品です。トマトの自然な甘さと酸味が絶妙なバランスで調和し、飲むごとに爽やかさが増します。透明なすりながしに合わせたガラスの器で、センスの良さがうかがえます。


20240620_174448
2品目: コロッケ

「りた」と言えばコロッケとも言われる定番料理。二年雪室熟成の十勝産キタアカリ100%で作られ、なんと調味料不使用。自家製バターがつけ合わせとして提供され、ジャガイモ本来の甘さと旨味が際立ちます。
外はカリッと、中はホクホクとした食感で、一口食べるごとに自然の甘さが感じられる極上のコロッケです。バターの風味がジャガイモの旨味を引き立て、シンプルながらも奥深い味わいを楽しめます。食器のデザインがシンプルなコロッケを引き立たせていて良き。


20240620_175453~2
産土 穂増四農醸

次からは日本酒をお任せで。 産土 穂増四農醸。産土の青ラベルは飲む機会があったのですが、緑ラベルは初めて。青ラベルに比べるとほどよくドライで私好みのお酒でした。


20240620_175608
3品目: ウニソーメン

根室産のウニが乗ったソーメンに、ハマグリの出汁と小豆島のオリーブオイルで味付け。色合いも良くおしゃれな見た目で、ウニのクリーミーな味とハマグリ出汁の奥深さを堪能できます。ソーメンののど越しと、ウニの濃厚な味わいが口の中で調和し、これを小豆島のオリーブオイルがまとめて贅沢な一品に仕上がっています。


20240620_182123
鍋島 秋津産山田錦

 次の日本酒は鍋島 秋津産山田錦。鍋島は安定しておいしいので、自宅用に買って楽しむほど気に入ってます。


20240620_180914
4品目: 塩釜産のマグロのカマ下

マグロのカマ下をおからと香味野菜でいただく一品。複数種類の香味野菜がマグロの旨味を引き立て、絶品です。マグロのしっとりとした食感と、おからのほのかな甘さ、香味野菜の爽やかな風味が一体となり、味わい深い逸品です。日本酒との相性抜群です。

5品目: 愛媛のイサキとキジハタの刺身※写真撮り忘れ

新鮮な魚を塩や醤油でシンプルに味わいます。イサキの繊細な味わいとキジハタの豊かな風味が楽しめます。イサキはほのかな甘みとしっかりとした身質が特徴で、キジハタはコクのある旨味が感じられます。


20240620_183141
アワビまるまる一個と大きなハマグリの共演

20240620_183633
贅沢に使われたアワビ

 20240620_183740
最後はアワビの肝ソースをかけて

6品目: 煮アワビ、ハマグリ、ホワイトアスパラの炊き込みご飯 

珍しい国産のホワイトアスパラ(コロポックル村産)を使った炊き込みご飯。ホワイトアスパラの食感と、贅沢にカットされた煮アワビの柔らかさと旨味、ハマグリの風味が絶妙にマッチしています。
後半にアワビの肝ソースを乗せて味わうことで、ほのかな苦みとさらに深みのある味わいに。至高の一杯でした。



20240620_184106
田酒 純米大吟醸山田錦

続いてのお酒は、田酒 純米大吟醸山田錦。久しぶりに田酒を飲みましたが、まさに王道と言える旨さだと感じました。うまい。 


20240620_184739
7品目: 賀茂ナスの素揚げとジュンサイをスッポンのダシで

ソフトボール大だった大きな賀茂ナスをカットして素揚げにし、ジュンサイと共にスッポンのダシでいただく一品。
ナスのほくほくとした食感と、ジュンサイのぷるぷるとした食感が、スッポンの旨味たっぷりのダシと相まっておいしくいただけます。スッポンのダシは深いコクがあり、ナスとジュンサイの風味を引き立てます。


20240620_185943
8品目: イチボをアスパラ、黄ニラと共に山椒風味の赤だしで

本日のスペシャリテ。どれくらい食べられるか大将から事前に聞かれます。私はこれを特盛(肉5枚)でいただきました。
近江牛のイチボは非常に柔らかく、濃厚な赤だしに山椒の香りが絶妙に合います。
イチボのジューシーさと、アスパラと黄ニラのシャキシャキ感、赤だしのコク深い味わいと調和し、至福のひとときを堪能できます。山椒の爽やかな香りが赤だしの深い旨味とバランスよく融合し、食欲をそそります。
あまりのおいしさに特特盛(6枚以上)でも食べることができたなと感じましたが、過去に10枚以上食べて動けなくなったお客さんがいたという話を聞いて、ほどほどにしておいてよかったと思いました(笑)


20240620_190522
カラスミご飯

20240620_190714
シラス山椒ご飯

 20240620_191238
スッポンの卵とじご飯

20240620_192048
牛すじカレー

9品目: 選べるご飯(5種類)
からすみご飯、シラス山椒ご飯、スッポンの卵とじご飯、牛すじカレー、蛤と玉ねぎご飯の中から好きなだけ選んで食べることができます。
私は4種類を選んで、蛤と玉ねぎご飯だけはおみやげにすることが可能ということだったのでテイクアウト。それぞれのご飯が持つ個性的な味わいを楽しみながら、最後に満足感を味わえる締めの一品です。
からすみご飯の塩気、シラス山椒ご飯のピリッとした辛味、スッポンの卵とじご飯のまろやかさ、牛すじカレーの濃厚な旨味、蛤と玉ねぎご飯の風味豊かな味わいがそれぞれ堪能できます。


20240620_191041
島梟

食後酒は十勝産ブランデーの島梟を。ブランデーを飲んだのは何年振りだろう。それにしても華やかでうまい・・・!これはほしいかも。とても気に入ったので購入を検討。


20240620_193309
10品目: 実山椒とマスカルポーネチーズのかき氷

デザートには、実山椒の爽やかで刺激的なかき氷。口の中で溶けると同時に、山椒の爽やかな香りとチーズのコクが広がり、他では味わえない新しいデザート体験が楽しめます。かき氷のひんやりとした食感が、実山椒の爽やかな刺激と絶妙に調和し、最後まで飽きることなく楽しめる一品です。

「りた」は、料理の味わいはもちろん、見た目の美しさや器のこだわりなど、全てにおいて高いレベルを誇る店です。 季節ごとの旬の食材を使ったコース料理は、どれも驚きと満足感を与えてくれます。 次回の予約は数ヶ月先ですが、季節が変わるたびに訪れたいと思わせる特別な体験が待っています。


にほんブログ村 グルメブログ 東京食べ歩きへ
東京食べ歩きブログランキングに参加しています!応援クリックお願いします!



スポンサードリンク