蕨駅西口から徒歩15分ほどの少し離れたところにある「うなぎ今井」にいってきました。
蕨市に住むようになって4年目になりますが、とても気に入ったのでうなぎが食べたくなったら今井に来るのが定番になっています。
「うなぎ今井」は、その創業が約400年前にさかのぼり、中山道を行く旅人のためのお茶屋として始まったと言われています。この老舗は2021年に新装開店し、きれいな店内で食事を楽しむことができます。
店舗の座席数は50席、予約が可能で個室も用意されています。ランチやディナー、テイクアウトでの訪問が可能です。
ただし、クレジットカードや電子決済は使用不可なので訪問の際には注意が必要です。
初めて今井にきたときの記事はこちら↓↓↓
今井では、店の前に「本日の鰻」として調理されるウナギの産地が掲示されています。
この日のうなぎは愛知県産とのことで、あとで店員さんに聞くと三河のうなぎだと教えてくれました。
愛知県産のうなぎは、その品質と美味しさで知られ、日本国内でも特に評価が高い地域の一つです。2022年のうなぎ養殖生産量で全国2位を誇る愛知県では、うなぎの養殖が非常に盛んであり、土用の丑の日に向けたPR活動も積極的に行われています。
愛知県では、うなぎの持続的な生産と伝統的な食文化の継承に力を入れており、資源保護にも注力しています。
一方で、愛知県三河一色地区は、日本有数のうなぎ生産地としても知られています。
三河一色うなぎは、愛知県西尾市(旧一色町)の自然豊かな環境で育つ、品質と鮮度にこだわった養殖うなぎです。この地域では、明治37年(1904年)頃からうなぎの養殖が始まり、長年のノウハウと独自のブランド「三河一色うなぎ」を守り続けています。
メニューはうな重だけでも四種類、他にも様々な食べ方として
うな丼 3,400円
中入れ丼 5,100円
限定品として
おひつ 4,000円
いかだ 6,100円
もあります。
まず初めに注文したのは
ビール(大) 800円
お新香(小) 400円
です。ビールは瓶ビールで、大瓶はアサヒかサッポロから選ぶことができます。
お新香はいい酒のあてになります。特に瑞々しいきゅうりの漬物はいくらあってもいいですね。
つづいて到着したのは
きもしぐれ 700円
うなぎの肝をたれとしょうがで味つけをしたおつまみです。
こちらも酒との相性は最高で、ビールのあとに注文した熱燗と一緒に食べることでさらに満足度が高まります。味変で山椒を合わせることもお忘れなく。
そして本日のメインディッシュ
いかだ 6,100円
です!奮発して一番気になっていたメニューを注文しました。
大きなどんぶりの両サイドからすでにはみ出しているうなぎの身!
とても豪快な見た目です。
いかだとは、
・細くて小さいうなぎをさいて、横に切らずに並べて串に刺して焼いたもの
・複数のうなぎが半分に切られることなく並び提供されること
など、そのビジュアルが水に浮かべるイカダを連想させることからその呼び名になったようです。
つまり、最も贅沢な食べ方の一つと言っても良いかと思います。
ちなみにご飯は大盛にすることができます。
もちろん大盛にしたわけですが、なかなかいい感じのボリュームでした。
肝心のうなぎはというと、ふっくらとして脂ノリノリでめちゃくちゃうまい。
うなぎを食べて脂がうまいと感じたのはこれが初めてのような気がします。
池袋の予約困難店「かぶと」に匹敵する感動的な味わい。
かぶとに行った記事はこちら↓↓↓
半分に切らずに、うなぎをさいたまま焼いたことでこのおいしさを引き出すのだろうか。
余韻にひたりながらお店をあとにしました。
お値段はやはり高いですが、その価値は十分にある食体験ができてとても良かったです。
また、このお店はただの食事を提供する場所以上の意味を持っています。400年にわたる歴史の中で、多くの旅人や地元の人々に支えられ、日本の食文化を今に伝える重要な役割を担っていると言えます。
この伝統的料理体験を求めて、お金が貯まったらまた食べにきたいと思います。
ごちそうさまでした!
以下、うなぎの養殖についてまとめ。
令和4年の日本の漁業・養殖業全体の生産量は、約385.86万トンで、その中でうなぎの生産量は、内水面漁業・養殖業全体で5万4,000トンであり、前年に比べて全体的に生産量が減少していることが確認されています 。
うなぎの養殖においては、シラスウナギ(稚魚)が重要な役割を果たしています。シラスウナギは12月から4月の間に河川や海岸線で採集され、これらのシラスウナギを用いて養殖が行われます。養殖池では、28℃前後の水温に保たれた環境で、高品質な魚粉を主原料とした配合飼料を餌として与え、シラスウナギを1尾200gから300gに育て上げます。この過程では、養殖鰻の健康と生産性の維持のために、医薬品の使用や養殖環境の管理に厳しい規制が設けられています。
また、日本の養殖うなぎ生産量は、最盛期には約4万トンに達しましたが、近年は2万トン前後で推移しています。令和3年の生産量は約2万1千トンと報告されており、外国からの輸入量を含めた日本のうなぎの年間消費量は約6万3千トンと推定されています。国内での養殖うなぎ生産量のシェアは約33%となっており、中国や台湾などからの輸入が重要な役割を果たしています。
日本の養殖ウナギ生産量の最新の都道府県別ランキングによると、鹿児島県が8,772トンで第1位となっており、全国の生産量の約42.4%を占めています。次いで愛知県が5,288トンで第2位、宮崎県が3,554トンで第3位となっています。これらの都道府県は、養殖ウナギの生産において特に重要な役割を果たしており、特に鹿児島県は、養殖ウナギ生産量の大部分を占めることで、その地位を確立しています。
過去のデータ、例えば2020年(令和2年)のランキングでは、鹿児島県が7,057トンでトップであり、愛知県と宮崎県もそれぞれ4,315トン、2,856トンで上位にランクインしています。これは、養殖ウナギの生産が特定の地域に集中していることを示しており、これらの地域が日本の養殖ウナギ産業において安定した生産基盤を持っていることを示しています。
日本の養殖ウナギの中で、特に人気のあるブランドとしては、「うなぎ坂東太郎(ばんどうたろう)」と「共水(きょうすい)うなぎ」が挙げられます。これらは養殖ウナギの中でも高品質で知られ、多くの消費者から高い評価を受けています。
また、地域別に見ると、静岡県が養殖ウナギの発祥の地であり、温暖な気候と良質な天然水を利用した養殖が行われています。静岡県の「共水うなぎ」は業界を牽引するブランドの一つです。鹿児島県では「霧島湧水鰻」、愛知県では「一色産うなぎ」と「豊橋うなぎ」、宮崎県では「佐土原和匠(さどわらわしょう)うなぎ」などがあり、それぞれの地域で独自の品質管理や餌へのこだわりによって生産されています。
※天然ウナギの生産で特に有名な地域には、青森県の小川原湖、茨城県・千葉県の利根川、静岡県の狩野川、長野県・愛知県・岐阜県・三重県の木曽川、高知県の四万十川や仁淀川、高知県・徳島県の吉野川、宮崎県の一ツ瀬川など
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